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最初で最後の先輩との時間。
胸が締め付けられるほどの幸せと寂しさ。
さっきは笑顔になれたはずなのに、歩を進めるほどに大粒の涙が溢れていく。
先輩、先輩、先輩。
やっぱり大好き。
いつまでも先輩が好き。
「うっ、うぅ…っ」
歯を食いしばっても嗚咽が漏れ出す。
でも、どんなに泣いても明日からもう学校に先輩はいない。
もうわたしの恋は終わってしまった。
こんなに胸が苦しくなる恋なんて、きっともう二度とできないと思う。
先輩、ありがとう。
そして、さよなら。
さよなら、先輩。
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