三度目の正直

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 四人が仲良くなった経緯や、大学時代の思い出、それぞれの仕事。話すことはたくさんあって、時間はあっという間に過ぎていく。  吉田さんたちが買ってきたビールはあっという間になくなって、高瀬さんの買い置きのワインにも手が付けられていった。  「おつまみ無くなりましたね。鶏ハムありますけど、食べます?」  「鶏ハム?食べたい!」  「手作り?」  「そうです。簡単ですけど美味しいので」  作り置きしていた鶏ハムをスライスして持っていく。  時計の針は真上に近付いているが、まだまだ終わる様子はない。  一体どれだけ飲むのだろう。吉田さんは既に眠そうだ。
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