序章

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ーーー会社に、殺されるくらいなら自殺します。 あれは、高校時代最後の、 寒い日の事だった。 午後8時50分 私と、私の父親は、 夕食の片付けを終え、 リビングのソファに座ってテレビのニュース番組を見ていた。 年末とあってか慌ただしい世の中で、 今日も色々な出来事があったみたいだけど、 どれも正直いってどうでもいい話ばかりで、 あまり気にもとめていなった。 そして、食後とあってか、 眠さと退屈さのあまり、 沢山の欠伸が出てくる。 ココでうたた寝して、風邪を引くのは嫌だから、 自分の部屋に戻って眠っちゃおうかな。 そう思って立ち上がろうとした時、 テレビから聞こえてきた、 とある一言が気になって、 ふと動きを止めた。
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