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昨日は肉だったから、今日は魚だろうか。しっかりバランスを考えてくれるところに愛情を感じる。
「お邪魔します。」
そのとき、琴音の後ろから感じたことのないにおいと一緒に一人の男が顔を出した。琴音はその男に俺が見たこともない笑顔を見せて「どうぞ」といった。
「あ、噂のネコ?」
その男は俺の目をじっとみてそういった。琴音はいつも俺に向けるやさしい笑顔を向けてしっとりと俺の頭をなでながら、「そう、レオっていうの。」と俺の名前を口にした。
「かわいいな。」
男はそういって俺に手を伸ばそうとしたけど、俺は男に触られる趣味はない、と俺は思い切りそいつにキバを向けてやった。
「なに、レオ嫉妬?」
琴音は俺の大好きな笑顔でそういった。
琴音が教えてくれることだけど、まだ知らない”しっと”という言葉を俺は知りたくないとどこかで感じていたけど、なんとなくその言葉の意味を理解しているような気もしていた。
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