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「仕事は?」
瀬谷が遮るように横から尋ねると、ハルの表情はいっそう 華やかに輝く笑顔になりその目は恐ろしいほどにギラギラした。
「ちゃんと頼まれたとおりにやったわよ。ゼブラの回収は奈央子がやってる。報告ないの?」
「……」
村瀬は瀬谷の横顔を見て、無口な人だと感じていた。無口で何を考えているのかまったくわからない。それなのに、和馬や由奈とはちがう 普通の人に見える。
ゼブラというのも、白と黒のカプセルから名前がつけられている。瀬谷はスプリングという薬売りの三田地ハルと春 奈央子に、ゼブラの滞納者を調べさせていた。
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