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「瀬谷がやったのかな…………」
白く浮き立つ布が人間だったことを和馬に話すと、和馬は誇らしげに笑った。
「言ったでしょ。実行するって。」
「この事なの?」
すっとんきょうな声で村瀬は詰め寄る。和馬は吹き出すように笑った。
「…なんのために、あんな汚い場所にいるのさ。目的を果たしたから、もう瀬谷ちゃんはこっちに来るかな。」
「目的?」
村瀬が聞くと和馬はうなずいた。
「瀬谷ちゃんのお父さんは山辺って人が経営する会社で働いていたんだよ。散々、こきつかって 邪魔になってクビにしたんだよ。そのあと、生活が成り立たなくて…」
和馬の指先が床にむく。
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