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……ん。
ベッドの中で身震いしながら目が覚めた。
瞼をゆっくりと開きながら腕をさする。
部屋の中が冷蔵室のように冷えていた。
もちろん、実際はそんなはずはないけれど、
布団も被らず剥き出しで寝そべっていた私の身体は思いのほか冷えていた。
私、あのダイブのまま眠っちゃったんだ……。
重い身体を起こしながら大きなあくびをすると、ベッドサイドのデジタル時計が滲んで見えた。
涙を雑に拭って時刻を確認すると、午前二時を回っていた。
……ああ、だるい。
ちゃんとシャワーを浴びて朝までぐっすり眠りたかった。
けれど、今からシャワーを浴びる気力もなく、それを数時間後に延期にすると、ベッドの上で服を脱いで下着姿になり、そのままベッドの中に潜り込んだ。
そして、再び薄れゆく意識の中でふと薫に連絡を入れていないことを思い出した。
ごめん、薫……。
また明日……いや、今日か……連絡するから……。
ぼんやりとした頭で思いながら私はいつの間にか夢の中にいた。
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