やらせるなんて言ってない

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 長い睫毛が頬に当たり、ちくちくとくすぐったい。舌先で唇を突かれ、絶対開くものかと思っていたら、ズボンの中に手を突っ込まれた。 「ひぃっ」  俺の性器に、久我の指がかすかに触れて、背筋がぞくりとする。 「う、さわ、るな」 「なんだ? こういうことをすると、おとなしくなるんだな」  久我の指先が、俺のをゆっくりなでる。こんなことして何が楽しいんだかわからないけど、確実に俺のは反応して、下着にシミを作った。だんだん、もがく気力が失せていく。  こいつって、なんか変な魔力とか持っているのだろうか。久我は俺の性器をしごきながら、また唇をふさいだ。 「ん、ん」  気持ち悪いって思うはずなのに、いい匂いがするからなのか、性器をいじられているからなのか、キスされていると頭がぼうっとした。 「気持ちいいか?」 「よく、ねえし」 「ふうん」  久我がいきなり手を止めたので、俺は思わずやつを見た。 「なんだよ。よくないんだろ?」 「よ、くない」  やつは口元を緩め、下着ごとズボンを引き下げた。俺のは立ち上がっていて、先走りがにじんでいる。恥ずかしい。俺は真っ赤になって、足の間を隠そうとした。  久我が俺の手を掴み、甘い声で囁く。 「してください、って言ったら、続きをしてやる」 「誰が、いうか、あっ」     
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