135人が本棚に入れています
本棚に追加
長い睫毛が頬に当たり、ちくちくとくすぐったい。舌先で唇を突かれ、絶対開くものかと思っていたら、ズボンの中に手を突っ込まれた。
「ひぃっ」
俺の性器に、久我の指がかすかに触れて、背筋がぞくりとする。
「う、さわ、るな」
「なんだ? こういうことをすると、おとなしくなるんだな」
久我の指先が、俺のをゆっくりなでる。こんなことして何が楽しいんだかわからないけど、確実に俺のは反応して、下着にシミを作った。だんだん、もがく気力が失せていく。
こいつって、なんか変な魔力とか持っているのだろうか。久我は俺の性器をしごきながら、また唇をふさいだ。
「ん、ん」
気持ち悪いって思うはずなのに、いい匂いがするからなのか、性器をいじられているからなのか、キスされていると頭がぼうっとした。
「気持ちいいか?」
「よく、ねえし」
「ふうん」
久我がいきなり手を止めたので、俺は思わずやつを見た。
「なんだよ。よくないんだろ?」
「よ、くない」
やつは口元を緩め、下着ごとズボンを引き下げた。俺のは立ち上がっていて、先走りがにじんでいる。恥ずかしい。俺は真っ赤になって、足の間を隠そうとした。
久我が俺の手を掴み、甘い声で囁く。
「してください、って言ったら、続きをしてやる」
「誰が、いうか、あっ」
最初のコメントを投稿しよう!