やらせるなんて言ってない

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 久我は俺の方にスマホを向け、録画をはじめる。そうして、性器をしごきあげた。 「っ撮るな、へんたい」 「いけよ」  久我の指先がシャツの中に入ってきて、乳首を撫でる。 「ん、ぅ……」 しごく速度が上がり、俺は快感に耐えきれずに、びくびく身体を痙攣させる。 「あ、あ……っ」  やがて、白濁がびゅくりと流れ落ちた。 「は……」  身体が、ずるずるソファに沈んでいく。久我は口元を緩め、俺を見下ろした。 「どうせ彼女もできないだろうし、俺が最後までしてやろうか」 「へ? ふあ」  久我が俺の身体をうつぶせにし、尻を撫で始めた。 「変な声」 「ちょ、ひい」  長い指先が、後孔を撫でた。 「さ、わるなぁ」 「ここに入れるんだろ? 裂けるかもな」  悪魔がよろこんでいる。俺を痛めつけたいのだろう。久我の指が、少しだけ入り込んできた。俺はびくりとし、腕を突っぱねる。 「あ、や、だ」 「これも撮っとくか」  カメラが俺の尻に向けられた。なにしてんだ、こいつは……! 「やめんか!」  俺は久我の手を振り払い、シャツを引っ張る。そのまま、後ずさった。ソファにもたれた久我は、唇をぺろりとなめて俺を見る。 「愛を教えるんじゃなかったのか」 「こんなのは愛じゃない! いいか、すぐに下半身に結び付けるのはやめろ!」     
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