懐かしいぬくもり

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ぱあぁぁーーと 辺り一面明るくなり、思わず両目を腕で覆い隠す。 明るくなった?・・眩しい。 目が!目がぁー!とは言わないでおこう。 さてと、自称神様はどこに?鬼が出るか蛇が出るか…… 「太郎?」 「おー、そっくり!太郎と同じ犬だ。すごい!」 すぐ近くにはトライカラー(三色)の黒耳、鼻筋真ん中が白、茶の麿と左右のほっぺに茶ラインのパピヨンがお座りしていた。 そう、太郎という姿を借りたよ。犬が話すのは違和感あるだろうけれど、異空間も快適に明るくしたし、色々説明させて欲しい。 「どうぞ。」 太郎と話してるみたい。変な感じ…小説みたい。まさかの神様の手違いでなんちゃら… なんて…まさかね! おぉ、話が早い。よくわかったね。厳密(げんみつ)には死んでないよ。 ちょっとした手違いで地球から異空間(いくうかん)に飛ばされてしまっているど。 「本当(マジ)で!?…終ワタの……か、私の…人せぃ……」 ガクッ(゚Д゚ ||) 夢じゃないの?えー嘘やだ、現実?信じられない。ムリムリ。無料小説、今日の分まだ読んでないのに…ここ、部屋じゃなかったんだ。 お母さん、お父さん、優、次郎にもう会えないってこと? 心の声が色々途中から駄々漏れているがショ ックのあまり彩子は気づかない。 意気消沈(いきしょうちん)し、活動停止(フリーズ)した綾子に説明は続く。 あの、綾子さん、申し訳ない。地球には戻してあげられないんだ。 神同士のあれこれに巻き込んでしまったお詫びとして、せめてこの異空間(いくうかん)から別の綾子さんが好みそうな異世界に転移させてください。 今回はチートもある程度なら相談してつけれますよ。好きでしょうファンタジー。剣とか魔法とか精霊も。 「夢じゃないんですね。」  はい。 「…わかりました。どんな異世界かわかりま せんが、魔法をそこそこ使えて女性一人でも 生きれて、異世界人を迫害しない国で、言葉にも困らなければ何とかなりそうかも。お願いできますか?」 え“っ?そんな感じでいいの?もちろん今の条件はどれもクリアだけど。もっとほら色々ない? うーん……
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