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「セロナは何かと見解の相違と称して力試し的に決闘をしかけ、実戦を好む面倒な奴なんだ。
好敵手として最近はコンコードが犠牲…目をつけられているんだが。アーヤが一発でも打ち込めたことで逆に好感を持たれてしまったわけか。
わざわざ ブラム先生がホームルームで僕達Sクラス全員に対し、編入生二人への迷惑行為の抑制、注意喚起をしたこと、それからあえてセロナを全員の前で指導室に呼びつけたのもそれがあったからか。
はぁ……。それで、その使い魔というのは?エスリアール城にいて、いつの間に契約なんてしたんだ?」
表情に驚きを通り越して呆れ顔で質問するルヴァニレット。エルシオンにはその気持ちがよくわかった。
「使い魔は…、これも話すと長くなるんだがいいか?」
「かまわない。頼んだのは僕だ。」
お茶をここで一口飲み、エルシオンは使い魔となった水稀のことを説明した。
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