出会い

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出会い

此処は黒い街。 それを、強調するように輝くネオンの光。 此処で何が起こっても、おかしくない。 だからこそ、誰もが憧れ、訪れる。 そんな街に迷い込んだ僕は今、 「僕のペットになれ。」 と、笑顔で言われてます。 僕は南 (ミナミ アオイ)。 高校生してます。 僕が、何故此処にいるのかというと、暇だから。 そして、久しぶりに出てみると、このザマだ。 「何? お兄さん、僕は人間だよ? 頭、大丈夫?」 僕は、茶化すように言ってみた。 「そんな事は、分かっている。」 そして、手の届く距離まで、近づいて来た。 「なっ、何? 近づかないでくれる?」 僕が焦ったような声を出しても、聴こえてないのか。 はたまた、聴こえないフリをしているのか分からないが、近づいて来る。 その男は、身長は190cm前半程あり、見つめられたら、男でも惚れそうなほど、顔は整っており、吸い込まれそうな深い青い色をした目が印象に残った。 すると、近づいて来た男は、僕の顎を持ち上げると、キスをしてきた。 生易しいものではなく、深く、どこか獣に食べられてるように感じるキスだった。 「ふっ、・・・んっ・・・やっ・・だっ・・・」 そう言いながら抵抗をするも、背の低い僕にとっては、男からしたら無力も当然だった。 段々、苦しくなった僕は、もう無理だとでも言うように、男の胸元を叩いた。 それに気付いた男は、やめてくれたが、キスによって腰を砕けた僕は、自力で立てず男に支えられ、その上、追い討ちをかけるように、耳元で、 「お前に拒否権なんて無いから。」 そう言って、僕は更に動けなくなった。 これが、彼との出会いだった。 その彼というのが・・・
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