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私が怒鳴った途端にラグは出ていってしまった………
私はすぐに追いかけたけど外を見た瞬間に私わ固まった
ラグが盗賊に掌を向けて呪文を唱えたら、盗賊は石像になってしまった……しかも………生きたまま………
「どうした盗賊さん……俺を殺そうとしたんじゃなかったのか?」
ラグが低い声でそう言ったのが聞こえた………
盗賊は恐怖に怯えた声で言った
「命だけ……は……」
酷い………ラグは手を振り上げた
「死にたく……ないか……助けてやるからとっとと行け……すぐに行かなければ死ぬ」
え?助けた?ラグ……優しいんだね
だけど盗賊は違った
ラグが私に気づいてこちらに来ると、盗賊がラグに襲いかかった
私は叫んだ
「ラグ!後ろ!」
だけどラグは静かに呟いた
「……大丈夫」
え?
大きな音と共に盗賊が爆発した
爆風でラグの漆黒の長い髪と闇色に染まっているマントが揺れる
私は何が起きたのかまったくわからない………
ただ…ラグは私の耳元で小さく呟いた…
「怖い思いをさせてすまない。盗賊は俺がなんとかするから、あんたは部屋に隠れていろ。わかったな?」
かっこいい声………一目見た時から私はラグを好きになってしまった………
この人となら一生一緒にいたい……
「わかりました。待ってますね」
私は素直に待つことにした
ラグは小さく笑って行ってしまった
ここから私はラグとの旅を決意した
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