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「そこに入ってろ!少ししたら取り調べが始まる!」
牢屋に放り投げられて、一人残された
周りに電気はなく、光と言ったら鉄格子から漏れる月の光……
(カツン……)
……何の音だ?
(カツン……)
音が次第にでかくなる……
(カツン…………)
この音はハイヒールか?
「待ったかな?」
現れたのは月の光の下で光輝くような女……
「…………」
考えていたら声なんてだせなかった
「どうしたの?怖くて声がでないの?」
別にそんなことないんだが……
「あんた歳はいくつだ?見たところ俺と変わらなさそうなんだが?」
すると女は怒り出す
「可愛い女の子の歳とか聞いちゃうんだぁ?……君は紳士じゃないんだね」
最後の辺りは少し馬鹿にしてるように聞こえたな……
「うるせぇ…自己紹介しろよ」
一つのため息の後に女は口を開く
「普通は自分からだよね……でも長くなりそうだから私からするね」
女は少し間を入れて話し始めた
「私の名前は、ルゥキャス=ダルク。警官隊幹部長を任されています。あなたの名前は?」
「俺の名前はな
だが、ルゥキャスの反応は違った
「へぇ?浪人なんだぁ……なんか、かっこいいね」
よくわからないが、恥ずかしかったから話題を変えた
「うるさいな。そんなことより、こんなことをしにきたわけじゃないだろう?」
……急に場の空気が重くなった
なんだこの空気は………
俺がオドオドしていると、ルゥキャスは言った。
「あなたを取り調べします。最近…町の近くに盗賊が居座るようになりました。あなたもその一味かもしれませんので、取り調べをさせてもらえます。正直にお答えしてもらえなければ、少し手荒くさせてもらいます」
なんだそりゃ……
「俺は盗賊なんかじゃ………。おい、何の真似だ?」
ルゥキャスは刀を俺に向けだした。
そしてこう言った
「素直に従わないなら斬ります」
そうゆうことかよ……
「わかったよ……くそ………」
これから始まる拷問は意味などない……
勘違いから始まるストーリー……俺達は………なんなんだ?
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