運命のタイミング

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たまに私だって考える。 もしあの時、中学受験をしていなかったら私は地元の中学でなあなあに過ごしていたかもしれないなとか、もし名門のセーラー服を改造して髪も金髪にしてスケバンごっこをしてたら劣等生に降格してたのかなとか。 これは敷かれたレールの話だから運命とはまた違うことなのかもしれない。 だけれども、タイミングが少しでもずれていたら違うことって山ほどあると思う。 なんでそんなこと考えるのかは自分でもよくわからない。 でも考えずにはいられないし、またピーチティー飲んでるし、場所を変えてまた廊下に出て外の風景を眺めてる。 情緒不安定か、私は。 「もし私が私じゃなくて小泉君だったらかなり違う人生だったろうな。」 屈託なくお母さんのハンバーグをアニメ見ながら食べて口元にソースをつけてトコトコ歩く小学生。 そんでもって医者になってモテモテの毎日をおくってセクハラとかもなくて立派なお給料もらって毎日感謝される日々。 あーあ、私の人生だって捨てたもんじゃないのにこんな風に考えると落ちるなあ。 落ちてどうする、私は病人なんだぞ馬鹿者! 夕暮れのオレンジはランランと輝いていて妙にイライラしてしまう。 無機物が自分よりはつらつとして見えて嫉妬してるんだと思う。 変な私。 「部屋に戻ろう。」
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