微笑みを忘れないで

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「小泉先生。起きた方が良いですよ。」 「…なんだ駒枝か。って何飲んでるんだ?」 ナース達からクールと評判の駒枝がおしるこを飲んでいる。 ファンタジックな世界観だ。 「嗚呼、これはおしること言いますね。」 「そんなことはわかってるよ。…なんか意外だな。お前って無表情でブラックコーヒー飲んでそうなイメージだったから。」 すると駒枝は肩を小刻みに揺らす。 「なんですかそれ。俺のイメージ膨らませすぎですよー。」 「あはは。悪い悪い。」 「良いですよ別に。それよりもう一つあるのでよかったら。」 右のポッケからニュッとでてくるおしるこ。 お前、どこから出してるんだ。 休憩中に男二人でまさかおしるこを飲むことになるとは微動だに想像していなかった。 それとパッケージには白玉がついているくせに中には入っていないことに気づく。 駒枝も気づいたのだろう。 「詐欺ですよね。本当。白玉書くなっつの。」 「まあまあ、白玉くらい売店で買おうぜ。」 「今日閉まってますよ…。」 「あー…そうね。」 「疲れてるんじゃないですか?俺のおしるこ飲みます?」
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