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だったら、一つ、頑張ってみようかな……。
短く嘆息して、また空を見上げた。
坂を一緒に野川さんと上る。また無言だった。
「じゃぁ」
俺は手を振った。野川さんが「うん、またね。また遊ぼ」と、まるで子供が約束するように言い、手を振った。
彼女も自分の住まいへ向かって行く。
俺の実家は高崎。近いけど存在はもう、遠くなってしまった。
けれども、仕方がない。
諦めて自分の道を突き進むしかない。
二回生からまた、頑張ろう。
少しの間の長い春休み。これを今は満喫してみよう。
といっても、ゴロゴロするだけだけど。
でもバイト位はしてみようかな。短期間の。
俺は、アパートの階段を上って行った。
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