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「期待…、してるのか」  少し意地悪そうに訊く芳崎の声も、佳人以上に期待を滲ませていた。 「ちがっ、ああんっ」  不意打ちのように指を奥まで突き込こまれて、淫らな嬌声が細い喉奥から飛び出た。 「おい、腰に来るな、その声」 「ばか……、あッ、あ、やっ、それ、」  ずるりと引き抜かれたかと思うと、さっき以上に太いものが再び穴を塞ぐ。指を増やされたのだ。  引き攣れたような痛みはあったが、慎重で労わるような動きはむしろもどかしく、もっと酷くされてもいいとすら思ってしまう。 「だいじょ、ぶ…だから」  無意識に腰をくねらせると、ふいに指が重い痺れを感じさせる場所に触れて、佳人は鋭い嬌声をあげた。 「ひぁあッ…? やっ、あ、あっ、なに、」  怯えて身を縮める佳人の腰を片手で抱いて、芳崎が興奮したように腰を摺り寄せた。 「イイのか、感じる?」 「あ、分か…ない、あ、やっああ……ッ」 「――限界だ。許せ」  唸るように告げると、芳崎は指を引き抜き、代わりにもっと熱くて大きな昂りを佳人の濡れそぼったそこにピタリと当てた。 「佳人、力抜けよ…」  緊張に息を呑む佳人の腰を支え、ぬらぬらとひくつく穴を二度、三度なだめてから芳崎はゆっくりと腰を進めた。  尋常ではない圧迫感が佳人の身体の中心をグウッと押し上げてくる。
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