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どらごんかふぇふわふわとドラゴン
「ドラゴンと触れ合えるカフェがあったらどんなに素敵だろうって! ほら、世の中いろんなカフェがありますでしょう? 犬カフェ、猫カフェ、うさぎカフェ、小鳥カフェ、それからハリネズミカフェとか。でもドラゴンカフェは無い。だったら私が始めちゃおうってコペルニクス的転回ですよ!くるっとまわってこんにちは!」
よくわからない仕草で回転する地球を表現したらしい店主は満面の笑みで語る。
そう、ここは世にも珍しいドラゴンカフェである。現役を引退してから悠々自適に世界中旅してきた儂も、ドラゴンと触れ合えるカフェなど聞いたことがなかった。
ある日街を歩いていて偶然通りかかり、ドラゴンカフェなる奇天烈な言葉に知的好奇心をくすぐられ近付いてみれば、壁に『ドラゴンスタッフ募集中!』と書かれた貼り紙がある。幻と言っても差し支えない希少生物であるドラゴンなどそうそう簡単に見つかるとは思えないが、逆にここにドラゴンが居るのなら会ってみたい。そんな貼り紙横の扉から入店してみれば、なんとまあかわいらしい、まるでぬいぐるみのような双子のドラゴンが出迎えてくれた。
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