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「で?誰が覗くんだよ、悠太」
「そこは、春奈だろ。鏡は女子に決まっている!」
「ふざけないで、悠太」
私は、幼馴染の悠太の指示に従って鏡の前に立った。
私以外の人は、鏡のある踊り場から見えない位置に待機していた。
すると、鏡の中から無数の手が伸びてきて私の体中を掴んできた。
すると、私はみるみる鏡の中に引き込まれていった。
最期の力で悲鳴を上げた瞬間に私は鏡の中に入ってしまった。
悠太や春樹たちは鏡の前に来たが、私の存在が最初から無いかのように一言二言会話をした後、階段を上ってしまった。
「悠太!春樹!!私はここだよ!!」
~春奈END~
第二の噂~Syusui~
この学校の第二の噂、理科室の棚には黒い影が居るんだって。
黒い影は捕らえた人を捕食するらしいよ。
「おぉ、ここが理科室か」
「確か、黒い影のいる棚ってここでしたよね?」
「よし!ここは秋水に任せた!!」
そして、ボクは悠太先輩の言うとおりに理科室の例の棚の前に一人で座っていました。
他の先輩方や紫、流華は外に出ました。
すると、棚がひとりでに開き、黒い影が徐々にボクに近づいてきました。
ボクは逃げようと立ち上がろうとしましたが、体が椅子に固定されたように動かなくなりました。
金縛りのようです。
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