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黒い影に顔があるのかわかりませんが、ボクは笑っているように見えました。
そして、ボクの悲鳴を残して、黒い影はボクを捕食し始めました。
先輩方や紫、流華は理科室の外から姿を消していました。
「だ、誰か!助けてくだ…………」
~秋水END~
第三の噂~Yukari~
この学校の第三の噂、音楽室にあるピアノが誰も居ないのに鳴りだすんだって。
そのピアノの音を聴いたら次の姿の見えない奏者になるらしいよ。
「ここが音楽室ね」
「悠太、ここは誰が行くんだ?」
「ピアノにちなんで紫だ」
紫は最初、嫌だっていったけど、ピアノは好きだから音楽室に一人で残った。
紫のお兄ちゃんみたいな存在の伊織は心配そうにしてくれたけど、紫、頑張るよ。
そしたらね、噂どおりにピアノがひとりでに鳴り始めたんだ。
その音楽は、紫が得意としていて、恐れているエリーゼのためにだった。
紫はとっさに手で耳を塞いだけど、音楽は耳に入ってくる。
すると、紫の意志じゃないのにピアノの椅子に座っちゃったんだ。
あぁ、次は紫が奏者なんだと思ったよ。
だから、紫はエリーゼのためにを弾き始めたんだ。
皆はもう、音楽室の前から居なくなっちゃった。
「紫、伊織を守ることが出来たよ」
~紫END~
第四の噂~Ruka~
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