第二十二話 弥五郎、容赦なし

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 だが、後悔はしない。するものか。  心を強くもて。……強くな。  俺は自分に、そう言い聞かせた。  ――そして。 「終わったよ」  俺は、ちらり。  銃の始末をしながら、かたわらにいる金髪少女に目をやった。 「う、うん……」  少女は、事態をようやく飲み込めたのか、小さくうなずく。  俺は、努めて優しく――セリフを選びながら、声をかけた。 「君は、その。……どうしてこんなところにいるんだ?」
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