第二十三話 蜂楽屋カンナ

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「あ、ありがとう。……ばり嬉しか。……うん。あたしでよかったら、一緒におらせて……?」 「おう! こっちこそありがとう、カンナ。商売をやって大儲けしような!」 「……うん。……うんっ! ……えへへっ。弥五郎、あたし頑張るばい!」  白い歯を見せたカンナは、とても愛らしかった。  最初のツンツンぶりはどこへやらだ。  ……でも、こうして彼女が少しずつでも笑顔を見せるようになってくれたら、それはいいことだよな。  かくして俺は蜂楽屋カンナを仲間に加え、いよいよ津島へ向かうのだった。  ……そして。  そこでは、ある戦国武将との、意外な出会いが待っていた――
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