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第二十八話 人間を信じるために
「よーし! いいぞお」
「やったねえ、弥五郎!」
俺とカンナは無邪気に喜びあっていた。
なぜなら、海老原村から銭1貫と米1俵を貰ったからだ。
滝川さんと折半したため、銭は500文、米は半俵になったけど。
米は1俵で30キロほど入っていた。
これを山分けしたから、俺たちの取り分は15キロだな。
《山田弥五郎俊明 銭 5貫760文》
<目標 5000貫を貯める>
商品 ・火縄銃 1
・陶器 3
・炭 20
・早合 3
・小型土鍋 1
・米 15
「弥五郎さんとカンナさんには、謝らねばなりませんな。……最初に会うたとき、子供だと思うて馬鹿にしてしもうた。だけど、なんのなんの。イノシシを倒した弥五郎さん。あかりを助けてくれたカンナさん。おふたりにはなんとお礼を言っていいやら」
「あの。……それはわたしも」
あかりちゃんも、照れたように言った。
「その、カンナさんとどういう風に接したらいいか分からなくて。冷たくしちゃったみたいで。……これまで本当にごめんなさい」
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