第三話 謎の声
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【――その……きがあれば……お前は……】 「えっ!?」 妙な声が頭に響いた。 い、いまの声はなんだ? 絶対に空耳じゃないし、伊与の声でもないぞ。 慌てて周囲を見回す。しかし、俺と伊与以外、誰もいない。 な、なんなんだ、いったい!?
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