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「もちろん、覚えていますよ。早合作り、一緒にやりましょう。――あかりちゃん、早合作りの作業は、『もちづきや』の部屋でやってもいいかい?」
「もちろんいいですよ。宿代さえいただければ」
「ち、ちゃっかりしてるなあ! ……友達価格じゃだめ?」
「うふっ。お兄さんとはお友達ですけど。……それはそれ、これはこれ、ということで。わたしたちも生活に余裕があるわけじゃないので、ごめんなさい」
「弥五郎、見習っときーよ。商売ってのはこういうことばい」
「その通りだ。山田、お前の負けだよ!」
げらげらと、滝川さんは大笑いした。
あかりちゃんもカンナも、俺も笑った。
濃尾平野の空は青い。笑い声が、溶けていくような美しさだった。
俺たちは津島に戻ると、さっそく早合の素材を買い集めることにした。
さすがは商都・津島。いろんなものが売られている。材料は揃えられるようだ。
早合を作るには、鉛弾、黒色火薬、漆、紙が必要だ。
鉛弾7、黒色火薬1、漆1、紙1。
これで早合が7個作れる。
で、いまの状況はこうだ……。
《山田弥五郎俊明 銭 5貫760文》
<最終目標 5000貫を貯める>
<直近目標 佐々成政に早合50を売る>
商品 ・火縄銃 1
・陶器 3
・炭 20
・早合 3
・小型土鍋 1
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