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・米 15
・鉛弾 49
・漆 7
・紙 7
あと必要なのは、黒色火薬だが――
「山田、火薬はどうするんだ? あれは袋入りのものひとつで、980文もするぞ」
そうなのだ。
黒色火薬は、なかなか高いのだ。
この時代、火薬は貴重品だから仕方ないが。
しかし、黒色火薬1で980文かあ。
「だから黒色火薬7を揃えるには――ええと」
「6貫860文がいるばい。お金がぜーんぜん足らん」
「こら、蜂楽屋。他人事みたいに言うな。どういうことだ。お前なら、金が不足することくらい分かっていただろう」
「滝川さん、大丈夫大丈夫。なーんも焦ることなか」
カンナは、ニコニコ笑いつつ言った。
「あたしらは米や炭を持っとるやん。それを売れば早合の材料費くらい、なんちゃあない。尾張とか美濃とか、とにかくこのあたり一帯の米や炭の相場を調べて、高値で取引されとるところを見つけるとよ。そこに持っていって米と炭を売却すれば、火薬の代金くらいは揃えられるくさ――」
そのときだった。
俺たちの背後を、商人らしき人たちが通り過ぎていったのだが――
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