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「ここ数日で、えっらい米と炭の相場が下がりましたなあ」
「堺のほうから、ずいぶん流れてきたそうですわ。あっちのほうで売れなくて余った米と炭を、津島に運んできたとかどうとか」
「そりゃ相場も下がりますなあ。こりゃ、今年の冬は米と炭じゃ儲かりませんな」
商人たちは、ペラペラとしゃべりながら通っていく。
あとに残されたのは、俺、滝川さん。
……それと、ドヤ顔が引きつったカンナである。
彼女はピクピクと顔を痙攣させたあと、
「な~~~~~~~んで~~~~~~~!?」
アホみたいに絶叫した。
かと思うと、なんで、なんで、なんで、なんでと駄々っ子みたいに暴れ回る。
金髪とおっぱいが、ぶるんぶるんと激しく揺れた。……目のやり場に困るなあ、おい。
滝川さんは、やれやれと言わんばかりに首を振った。
……さて。
どうしたもんだろう。
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