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そのお店は、まるで妖怪が営んでいるかのように真っ暗で、老店主もちょっと怖かった。
「ひ、ひ、ひ。タキガワさん、また火薬を買いにきたネ? ひ、ひ、ひ」
発音が少しおかしい。
もしかして明(中国)の人だろうか?
男か女かも分からない。ちょっと変な笑い方をする人でもある。
「ああ、違う違う。今回は火薬じゃなくて硝石と硫黄が欲しいんだが」
「ひ、ひ、ひ」
「……あるか?」
「ひ、ひ、ひ」
どうも、ケッタイな笑い方をする人物である。
そのケッタイさんは、さらにニタニタ笑い、
「あるよ……」
と、言った。
「ほ、ほんとですか?」
俺は思わず食いついた。
ケッタイさんは、かっくん。
人形のようにうなずいた。
「少しだけ、お高いけどね。……」
そう言って彼(いや、彼女……?)は、指の先ほどの、しかし真っ白な硝石を俺たちに見せてくれた。
……これだ。間違いない。硝石だ!
老人は言った。
硝石はひとつ260文、袋に入った硫黄1が35文だと。
俺はそれを、必要な分――すなわち、硝石5と硫黄1を購入したのである。
《山田弥五郎俊明 銭 1貫142文》
<最終目標 5000貫を貯める>
<直近目標 佐々成政に早合50を売る>
商品 ・火縄銃 1
・陶器 3
・炭 20
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