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その中に、硝石と炭と硫黄を置いて、すりつぶし、丁寧に混ぜ合わせていく。
「基本はこれで完成だ。で、こうして作った火薬に火をつけると――」
俺はわずかな分量の火薬をつまんで、石の上に載せる。
火打石を使って火を作る。
そして、その少量の火薬に火をつけたのだ。
ぼっ、と火が点いた。
「わ!」
「おお」
カンナと滝川さんが、それぞれ声をあげる。
「まず硫黄が燃えて、熱を発する。次にその熱が硝石を分解して酸素が広がり、最後に炭がその酸素と高温のために激しく燃えあがって、炎を起こすんだ」
「す、すごかーっ! すごいばい、弥五郎!」
「ああ、サンソとかどうとかよく分からねえが、大したもんだぜ……!」
おっと、そうか。
まだこの時代には酸素って言葉はなかったな。
確か江戸時代末期に始めて訳された単語だったっけ。
ま、それはともかく。ふたりの笑顔がまぶしかった。
よし、これでいい!
《山田弥五郎俊明 銭 1貫142文》
<最終目標 5000貫を貯める>
<直近目標 佐々成政に早合50を売る>
商品 ・火縄銃 1
・陶器 3
・炭 18
・早合 3
・小型土鍋 1
・米 15
・鉛弾 49
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