第三十話 和田惟政登場

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     ・漆     7      ・紙     7      ・黒色火薬  7  素材を消費して、黒色火薬7を作った。  ごくわずかに余った、1にも満たない量の火薬は、ひとまず袋に入れた。  鉄砲を撃つときなどに使うこともあるだろう。これは商品じゃなくて装備にしよう。  そして、本番はここから。そう、早合作りだ。  俺は滝川さんに早合作りを教えつつ、自分の分も作っていく。 「早合の欠点は、湿気に弱いことです。紙が湿ったらそれで終わりですから」 「そうだな、火薬も湿ったら台無しになるからな。……そうか、紙に漆を塗っているのは湿気を防ぐためなのか」 「さすがは滝川さん、その通りです。だから早合は水や湿気を防ぐ容器に入れなければなりません」  滝川さんは、さすがに手先も器用で飲み込みが早く、すぐに早合の作り方をマスターした。  さらにカンナも、俺たちの仕事を手伝いながら、鉄砲の扱いを覚えていった。  そんな日々が、10日続き――  俺たちは、早合50を完成させた。 《山田弥五郎俊明 銭 742文》 <最終目標  5000貫を貯める> <直近目標  佐々成政に早合50を売る>  商品  ・火縄銃   1      ・陶器    3     
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