プロローグ

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 今回、彼は砦を物見するお役目をいただいた。俺はそれをサポートした。  リボルバーなんて、本来、戦国時代には存在しない未来の銃を使ってまで……。  とにかく、これでまた彼は、勲功を重ねることができる。  主君、織田信長の覚えもめでたくなるだろう。ひとまずはめでたしだ。  ……それにしてもこの俺が、未来の知識や技術を使って、秀吉を助けることになるなんてな。  未来、か。21世紀。そこは本来、俺がいるべき世界。  ふと思いを馳せる。もう、遠い昔のようだけど……。  俺は『あの日』のことを思い出していた。  それは、自分の前世の物語――
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