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「ふむ、弥五郎。汝は、炭500の件でなにか思惑がある、と。そういうわけじゃな? しかし弥五郎よ、時間はあまりないぞ。冬が近い。できれば10日以内には炭の件をなんとか――」
「いいえ、藤吉郎さん。3日です」
俺は言いきった。
今後の取引に繋げるためだ。
早く仕事ができれば、藤吉郎さんは今後も大樹村といっぱい取引をしてくれるだろうから。
「3日後に、またこの村に来てくれませんか。炭100で、500分の効果を出す方法をお見せしますよ」
「炭100で、500分の効果……?」
すると藤吉郎さんは、嬉しそうに手を叩いた。
「これはこれは、大きく出たのう! わしゃそういう大言は大好きじゃ! よし、それでは3日後にまた来よう。炭500分の効果とやら……。どのような方法を見せてくれるのか、楽しみにしとるでよ!」
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