神様のルール

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「私は特異点だ。何でもできる。おまえに丸い宇宙を一つ与える。おまえの願いを何でも叶えてやろう。」 「幸せになりたい。」 「考えろ。」 「無限の無じゃない場所に行きたい。」 「おまえを丸い宇宙の中に入れてやろう。」 「丸い宇宙の中に入った。幸せにしてほしい。」 「幸せにしてやろう。」 グシグシグシグシ。 「幸せにならない。幸せにしてほしい。」 「幸せにしてやろう。」 クルクルクルクル。 「幸せにならない。幸せにしてほしい。」 「幸せにしてやろう。」 ピロピロピロピロ。 「幸せになった。ありがとう。」 「みんなこんな感じなんだ。なにかいいアイデアないかなあ。」 「僕にやらせてみて。」 「私は特異点だ。何でもできる。おまえに丸い宇宙を一つ与える。おまえの願いを何でも叶えてやろう。」 「さっきやったことと同じことをやったらさっきやったときと同じ結果になるようにしてほしい。」 「ルールを作ってやろう。どんなルールがいい?」 「僕が幸せになるルールがいい。」 「考えろ。」 「僕のたましいがはいる入れ物をつくってほしい。」 「どうすれば入れ物がつくれる?」 「物質をつくってほしい。」 「どうすれば物質をつくれる?」 「丸い宇宙はどこを見ても同じだ。これでは物質ができない。物質ができるルールにしてほしい。」     
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