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加減が分かんないんだよねbyフジミヤ
俺、なんか殴られてるんですけど。
どうも無いけどね。
あんまり元気無いし、とりあえずうつ伏せのままでいよう。
「俺の教育を邪魔した上に、てめぇの血で服まで汚してくれやがって。
俺に逆う生意気ヤローはぶちのめしてやる!」
叫んでいらっしゃる。
「カイリ様すみませんでした、って言えたら許してやるよ。
ほら、どうだ?」
俺の前髪が掴まれ、グイッと持ち上げられる。
ちょくちょく意識が飛んでるんで、ここがどこだとか、その他状況が掴めてないんだが、とりあえず俺の目と鼻の先のこいつが誰なのかは分かった。
今朝、俺の通学途中にヨシトモに絡んでた変な髪のでかいやつ。
医務室でのヨシトモとの会話に出て来た、俺の知らない名前。
それがこのカイリだ。
自分で様付けちゃうなんて、よっぽどのナルシストだよな。
「なんとか言えやコラッ!」
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