異世界に行く方法を試してみた結果

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たぶん、真夜中にこんなアホなことをやっているのは僕だけかと。 はい、着きました。このまま降りずに、2階を押します。 はい、押しました。すぐです。あ、もう着きました。 次は6階です。はい、押しました。 何だか、ぐんとエレベーターの中が冷えてきた気がします。 気のせいでしょうか。 はい、6階に着きました。次は2階です。 押します。 ちょっとなんだかバカバカしくなってきました。 次は、いよいよ10階でございます。 はい、10をポチっと。 今のところ、誰とも出会っていません。 もしも、異世界に行くことに成功すれば、この携帯で、撮影してこようと思います。 うまく行きますように。 はい、10階です。 さて、ここで問題の5階のボタンを押します。 はい、押しました。本当に女の人が乗ってくるのでしょうか。 ドキドキしていますが、かわいい女性であることを望みます。 5階でございます。 うーん、当然のことかもしれませんが、ホールには人っ子ひとりいません。 女の子がこんな時間に乗ってくる自体あり得ない。 あっ、男の子です。男の子が乗って来そうです。 なんでこんな時間に。でも話しかけてはいけないルールなので無視します。 はい、1階を押します。 はい、男の子、去っていきました。 では、10のボタンを押します。     
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