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だから大阪人はイヤなんだ。
住吉公園に着くと、理沙は、美月をベビーカーから降ろしてベンチに座ろうとした。
ところが、美月がぽてぽてとおぼつかない足取りでうさぎの形の遊具に突進し、乗せろ、と騒ぐので、しぶしぶ近寄って抱きかかえてやった。
うさぎの遊具にまたがってきゃっきゃとはしゃぐ美月の様子をぼんやりと眺めながら、理沙はさっきの出来事を思い出していた。
公園に来る前に寄った、スーパーでのことだった。
今日はお菓子を買わない約束をしていたけれど、1歳になったばかりの美月が守れるはずもなく、案の定お菓子売り場に寝転んで泣きわめくことになった。
うるさい、恥ずかしい。なにより、ほかのお客さんの迷惑になるのが気になる。いっそひとつくらい買ってやろうか、でも泣いたらなんでも思い通りになると思わせるのはよくないだろうし、と理沙が途方に暮れていたら、レジの順番を待っていた見知らぬおばあちゃんに言われたのだ。
「あらあら、そんなところで寝転がってたら汚いでー」
「わかってますよ、そんなこと!」
…と、心の中で毒づいた理沙は、なおも泣きわめく美月を無理やりベビーカーに乗せ、ついでに買うはずだったものを売り場に戻し、逃げるようにスーパーを出てきたのだった。
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