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そして、また日曜日がやってきた。
昼食のあとすぐにうたた寝を始めた弘樹を置いて、理沙と美月は住吉公園へ出かけた。砂場へ向かうと、すでに香とゆき、みきが来ていた。
「あー、来た来た」
「こんにちは」
今日は待ち合わせをしていたのだ。
美月が早速ゆきのそばで遊び始めたのを見届けると、理沙は香の隣に座った。
「この前はありがとうございました。赤ちゃんサークル、行ってよかったです」
「やろ?気に入ってもらえたならよかったわ。来月も行こな」
「はい!もっと早く行っておけばよかった。そうしたらもっと育児も楽しめたかもしれないのに」
「…理沙ちゃんは、もともとどこのひとなん?」
「わかります?大阪じゃないの」
「そらわかるわ。コトバが全然ちゃうもん」
「実家は埼玉なんです。ダンナとは東京の大学で知り合って、ダンナの地元がこっちで。就職してからずっと遠距離恋愛してたんですけど、結婚してこっちに来たら、すぐ子どもができて。仕事もしてなかったから友達もいなくて、家にこもりがち…って感じで」
「そうなん!そらしんどかったなあ。ダンナさん、お仕事忙しそうやしな。自分の実家が遠いと頼るひともおらへんし、そらしんどいわ」
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