4 再び、住吉公園にて。

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「そうなんですよ。もう、美月が赤ちゃんの頃のことはあんまり覚えてなくて。でもこないだのサークルでちっちゃい赤ちゃんを見るとすごくかわいくて、美月もああだったのになーって」 「わかるー。うちもゆきが赤ちゃんのときはダンナが全然協力してくれへんくて、普通に飲みに行ったりしてたからな。独身か!ってどんだけけんかしたか。こっちも初めての育児やから神経質になってたし、あの頃の恨みは一生忘れへんわ」 「わかります!一生!ですよね!」 「でもみきが生まれて、大分マシになったかな。うちはゆきとみきが4歳違うから、かなり手伝ってくれてるし。ほんま、ゆきがおらんかったらみきは育ってないわー」 「そこまで?」 「そやで。よく、ダンナさんが協力してくれんから2人目は考えられへんって聞くけど、あたしは逆やと思う。ダンナさんが協力してくれんからこそ、きょうだいがおった方がええねん。もちろんできひん場合はしゃーないし、経済的な事情もあるやろけどな。きょうだいがおったら最初は大変やけど、だんだん2人で遊んでくれるようになるし、お手伝いだってダンナよりアテになるしな」 「へー、そういうものですかー」 「って、これはうちの場合やけど」
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