4 再び、住吉公園にて。

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「2人目かあ…まだまだ考えられませんけどねー」  2人が盛り上がっているところに、みきが走ってきた。 「ママみてみて、どんぐりひろった」 「おー、よかったなー」  そのとき、サッカーボールが飛んできて、みきに当たりそうになった。 「危ない!」  理沙が咄嗟に声を上げると同時に、小学校高学年くらいの男子が走ってきてボールをキャッチした。 「ちょっと、あぶ…」 「すみませんでした!」  香が怒鳴りつける暇もなく、男子は深々と頭を下げると、 「ちょ、ここちっちゃい子がおるからあっち行こうや」 と4、5人の仲間に声をかけ、さっさと移動して行った。 「…なかなかできた少年たちですね」 と、理沙が変な感想を漏らすと、 「そやなあ。このへんの子は見た目はヤンキーっぽいけど、結構優しい子が多いねん。多分、小さい弟や妹の面倒見慣れてるんやろな。下町やし、親が働いてる子も多いから」 香が説明した。 「そういえば、この前…」 と、理沙が商店街での話をすると、香は笑いながら言った。 「あたしも妊婦の頃からしょっちゅう話しかけられてたわ。みんな人懐っこいというか、なれなれしいというか、おせっかいなんやな。でも悪気はないねんで」 「そうですよね…」
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