4 再び、住吉公園にて。

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 先週のスーパーでのことも、きっと親切心からだったのだろうと今なら思える。ただ、理沙にそれを受け取る心の余裕がなかった。 「大阪やからなー、良くも悪くも。って、あたしもコテコテの大阪人やけどな」 「でも、香さんと知り合えてよかったです」  理沙は心からそう言った。 「あ、ラピートや!」  またどこかで小さい男の子の声がした。  見ると、住吉大社駅を特急ラピートが通過してゆく。  すると、突然 「らぴーちょや!」 と美月が真似をして叫んだ。  理沙と香は、顔を見合わせて盛大に吹きだした。  …この子が立派な大阪弁をしゃべるようになる頃。  理沙は考えた。  私も、立派な大阪のおかんになれてたらいいな。
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