1 住吉公園にて。

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 あはは、と笑った香を、理沙はまぶしいような気持ちで見つめた。  そのとき、近くで遊んでいた小さい男の子たちから歓声が上がった。 「あ、ラピートや!」 「ラピート、ラピート!」  理沙がつられて見ると、艶やかな紺色の車体の特急が、住吉大社駅を走り抜けていくところだった。 「やっぱ男子は鉄道好きやなー」 と感心する香に対して、 「ラピートって、関空に行くときに乗るんですよね…。私は当分乗ることはないんだろうなあ」 理沙は思わずつぶやいた。そんな理沙に香が言った。 「なあ、理沙ちゃん、粉浜の『赤ちゃんサークル』行ったことある?」 「赤ちゃんサークル、ですか?」  そういえば道の掲示板に、そんなチラシが貼ってあるのを見た気がする。興味はあったが、勇気がなくて行ってみることができずにいた。 「ありません、けど」 「じゃあ行ってみいひん?私、上の子のときから行ってんねん。そこでママ友もできたし」 「香さんも行ってるんですか?」 「そやで。月1回、第2月曜。ちょうど明日やし、もし都合よかったら」 「…考えてみます」 「待ってるで!ゆき、みき、そろそろ帰ろか?」 「えー」  しぶるみきに、香が言う。 「帰っておやつ食べよか」 「うん!」 「美月ちゃん、また遊ぼな」
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