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「はっ……んんっ」
男にキスされたことに驚き、目を見開く根津。
何とか離れようとするが、青年の力が強く離れない。
唇を無理矢理開けられ、そこから舌が入ってくる。
絡まったり、吸われたりするうちに快感を覚え、頭が痺れたようになってくる。
やがて離れようと青年を押していた腕は、青年にしがみつくようになってしまう。
「ん…っや、はぁっ」
やっと青年が離れた時には、根津は力が抜けきっていた。
青年は、根津の姿を見てぺろりと唇を舐める。
性的な経験が少ない根津は、キスだけで蕩けていた。
「感度抜群」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる青年を見て、息を切らしていた根津はハッとする。
慌てて逃げようとするが、青年に捕まえられてしまう。
「やめっ、離して!」
何とか逃げ出そうと暴れるが、青年はびくともしない。
根津が抵抗することに、青年は不思議に思った。
「何で?気持ちよかったんでしょ?」
「だ、誰が」
「だって、ほら」
青年が下に触れると、それは緩やかに立ち上がっていた。
根津は顔を真っ赤に染め上げる。
青年はそんな根津の姿を見て、顔を綻ばせる。
「可愛い」
「なっ、誰が……あっ」
可愛いと宣う青年に反論しようとしたが、緩くしごかれ、言葉にならない。
そのままゆっくりと扱き始めた青年。
根津の口からは甘い声が漏れだした。
「はぁっ、ああっ……ん、んっ」
女のような声が漏れることが恥ずかしく、両手で漏れないように口を押さえる。
青年は、根津の行動にクスリと笑い、手の動きを早くする。
「んやぁ、なんっ……あぁ!」
いきなり早くなったことに驚き、思わず手を離してしまう。
そんなことには構わずに扱き続ける青年。
「や、やめっ…んぁあ!!」
何とか止めてもらおうと青年の手を押さえるが、力が入らず持っているだけになる。
そんなところが可愛く思え、青年は根津にキスをする。
舌を絡めていくうちに、根津の抵抗は小さくなっていった。
「キス、好き?」
「すっ好きじゃ、あ、ないっ…んんっ」
力なく首を振りながら訴える。
が、説得力は無いようなものだった。
青年は笑みを深める。
「オレ、アンタに満足してもらえるよう、頑張るから」
「あっ、そん、なの……いらなっ…」
そんな否定も虚しく、結果的に青年に美味しく頂かれてしまうのだった。
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