第1話 のほほん両親から生まれた僕

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妹はΩだった 生まれてすぐに血液検査ではっきり数値が出たらしい βの両親がのんびり じいさまに電話で「Ωだよ~ 今度ははっきり出たよ~」と連絡したら 「ばかもん!さらわれたらどうするんだ!すぐに本家の病院に転院しろ  家もその地域じゃ危険だ! 本家の敷地に家を建てるから戻ってこい!」と怒られたそうだ のほほんとした親はびっくり じいさまって僕のことほんとにαだと思ってたんだね・・αだろうからと放置されてたんだ 「すぐに黒塗りの高級車が来て転院したんだよ~ びっくりだよね~」  父さんとお母さんが笑いながらその時のことを懐かしそうにお話してくれた 小さい頃の僕はのんびりその話をする親に 愛想笑いした記憶がある。 本家に新しい家を立てるのは父さんが珍しく必死に辞退したそうで 治安の良い地域の一軒家を借りて住むことになった その時じいさまとも同居になったそうだ  放置してたら駄目だと思われたんだろうなぁ~ オメガの妹も小さいころは体が弱いので手がかかる 僕と違って夜泣きもたくさんするので母さんはへろへろになって さらに 僕もすぐに熱を出すので本家からお手伝いさんが来てくれた 僕のことはお手伝いさんとじいさまが面倒を見てくれてた とはいっても 僕はおとなしいので本をわたされて読んでた記憶がある     
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