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お仕置きの最中の微笑みは
あなたの趣味じゃないかもしれない。
「僕に夢中になった男は勝手に身を滅ぼすんだ!」
だけど最高にそそるだろ?
「王座から転がり落ちることだってあるさ」
他の誰でもないあなたに。
あなたに話しかけてるんだから――。
「出て来いよ……そこから引き摺り下ろしてやる」
僕が小声でそう洩らすと
まずいと思ったか。
「ごたごた言ってんじゃねえ!」
「んあっ……!」
大男がまたもや僕の頭を抑え込み
開かれた蕾の中に刑事は媚薬を塗った指を乱暴に突き立てた。
「後ろ手に手錠をかけたまま牢屋に戻してやれ――」
その夜。
「ヒッ……アアッ……助けてっ……」
冷たい鉄格子の中
敵わぬ快感に悶え苦しむ僕の前に
「どうした?手を貸してやろうか?」
ついに姿を現した。
「それとも一思いに楽にして欲しいか?ん?」
真夜中の面会者が――。
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