episode226 夢のつづき

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あのマジックミラーの向こう。 僕を猟奇的な犯人に仕立て上げ 身に覚えもない容疑で訊問し 時に屈辱的なショータイムを加えて。 己は姿を現すことすらせずに 戯れてらっしゃるおつもりか――。 「そもそも薄井を殺そうとする動機なんて僕にはありません」 「なにが言いたい?」 新たなゴム手袋をはめ直し 指にたっぷり媚薬クリームを擦り込んだ刑事は この期に及んで突然反論を始めた僕に目を丸くした。 「わざわざ手を下さなくたって、いずれ破滅するんだから」 ぺったりとデスクに頭を押し付けたまま 僕はミラー越しのあの人に向かって微笑みかけてやる。 「それも遠くない未来」
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