episode226 夢のつづき

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男はまるで自分の身に起こったことのように そこで体を震わせて 「そいつを奴さんの体内に――つまり後ろ穴に捩じ込んだって話さ」 軽蔑と畏怖を孕んだ複雑な顔つきで 溜息を吐いて頭を振った。 「刑事さん――」 舌先で赤い唇を湿らせてから ようやく僕は口を開いた。 「それで彼――生きてるって?」 シャツの襟がくたびれてきた。 当然と言えば当然だ。 捕らわれて3日目の夜だった。 「ああ。生物学的な意味で言えば――まだ生きてると言っていい。けどなあ」 男は同情するように言うと 手錠を掛けられた僕の手をサラリと撫でた。 「綺麗な薔薇には棘があるって言うがとんでもない棘だな――おたくのは」
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