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「ほらね。やっぱり佳奈ちゃんは飲む時、すごく幸せそうな顔するんだよ」
「あはは……なんか私、すごい飲んべぇみたいですよね」
「いや、すごく可愛いと思うよ」
「…………」
もうこれで誉さんから可愛いと言われたのは二度目なんだけど、やはりちょっと恥ずかしい。
「さて、じゃあ、こっちも頂きます」
「あっ、どうぞ」
箸を取った誉さんは、丁寧に手を合わせてから水菜のサラダをつまんで口に入れる。
「あ、これ美味い。水菜って鍋でしか食ったことなかったけど、鰹節と合うんだな」
「でしょ? それうちの母から直伝の味なんです」
「へぇ……そっか……」
しかし私がその味付けの続きを話そうとした時、誉さんが問いかけた。
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