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「私はどんな男であっても、佳奈が幸せだと思えるんだったら受け入れるし、反対はしないよ。
だって恋愛することは自由だし、周りがなんと言おうと好きなものは好きなんだし。
人の思いをねじ伏せる権利なんて誰も持ってない」
「……千波……」
「だけどさ、どうして佳奈は恭さまを男として見ないの?」
「……だって恭ちゃんは……」
「幼馴染だから男じゃないの?」
「……それは……」
言葉に詰まった私を見て、千波はひとつため息を吐く。
そして少しぬるくなったビールを一口飲んでから呟いた。
「幼馴染だと思ってた人が男だったんだなって気づいた時ってさ、割とショックなもんだよ」
「……千波……?」
千波の言葉に、また何か違和感を覚えて問いかける。
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