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彼が着替えを済ませてやって来るまでに急いで残りの料理を仕上げる。
そして、ようやく出来上がった料理をテーブルに並べていると、インターホンが鳴った。
「はいっ!」
インターホンの画面を確認すると、ラフな服装に着替えた誉さんの姿が映る。
いつまでも見ていたいと思うくらい、誉さんは今日も素敵だ。
「今、開けます」
インターホンにそう答えてから5秒くらい、誉さんの姿をガン見して満足した私は玄関ドアの鍵を開ける。
だけど初めて彼が私の部屋に入るのに、どう迎えていいのか分からなくて。
ただ……この言葉以外に浮かぶ言葉なんてなかったから。
ゆっくりとドアを開いた私は、ビールの入った袋を下げ正面にいた誉さんに微笑みながら言った。
「おかえりなさい」
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